高い壁を見上げて慄く私と、そんな私を高みから見下ろす家族

さて、保証期間の延長という高い壁に立ち向かう。

店員さんに教えてもらっていた「レシートを写真にとる」からスタートだ。

私もスマホは持っている。そのスマホで写真も撮れる。問題は、撮った写真をパソコンにいれることだ。ここにスマホで撮ったレシートの画像はある。パソコンもある。問題はここからだ。別々の機械の中身をどうやって繋げるか。大問題である。それは私にとったらもはや手品。右手に持っていた500円玉が、あら不思議、一瞬で胸のポケットに移動します。に等しい。え?どうするの?

この時はまだ、家族に聞くことができた。家族もまだ、初心者だから仕方ないと大目に見ていてくれたように思う。

「USBケーブルに繋ぐ」と教えてくれた。それで普通は分かるのかもしれない。しれないが、私は違う。分かりっこないのだ。そんな専門用語。以前も書いた通り、ITに関して私はまだ生まれたてのベイビーだもの。言葉は聞こえるけど、その言葉が何を意味するのかなど知らないのだ。自分自身もまだ喃語しか発せられない、言葉になっていない、言葉を持っていないのだもの。言い訳が長くなったが、そこで私の言ったことは「またそのUSBケーブルとやらを買いにいかなければならないのか!」ということだ。家族は明らかにあきれていた。顔に出ていた。そして言われたのだ。「普段スマホを充電しているそのコードは何?」と。え?何って、充電用のコードでしょ?としか思わない。思いっこないではないか、普段スマホの充電にしか使っていないコードは、ただただそのままスマホの充電コードでしかないのだ。しかしなんとそれこそが驚きのUSBケーブルだと言うではないか!えええ!へええ!ふううん!そうなんだ!である。続く。